コンプレックスの根源

諸悪の根源みたいな。

小学生の頃、歌が好きで好きで仕方なかった。
でも、一回自分の声をマイク越しに聴いて、自分の声がなんだか変なことに気づいた。
だから、気をつけて歌ってみた。
それを聴いた姉は
「あんた、幽霊みたいな声やな。気持ち悪。」

それから私は、歌うことがちょっとイヤになった。

幽霊みたいな声をどうにかして、ハッキリさせたい。そんな想いで歌った。
変な癖もついた。
でも、個性だと言い聞かせた。
それは、無理して歌っていた。

ファルセットしか出せなくなってしまった時もある。
クラシックからポピュラー音楽を勉強しだして、大阪にいたときもボーカルレッスンに通っていた。
自分のファルセットが、ミックスみたいな声になってきた。
でも、自分の声は、好きにはなれなかった。

結婚して、関東に来て
ゴスペル始めてしばらくして、
歌えない時があった。
クリスマスライブの前。
師匠にめっちゃ迷惑なメールを送った。
「歌えないです」

…ぶっちゃけ、なんでそんなに深くお話もしなかった、今は師匠と勝手に呼んでるいわゆる「いち、ゴスペル講師」に送ったのかまったく分からなかった。ただ、藁にもすがる想いだった。
まぁ、今に至りますけど。

歌うことが好きなのに、コンプレックスで歌えないなんて。

コンプレックスの根源は、必ずある。
それを認めてあげること、いま現状の声を知ることが一番「今」を認識してくれるのでは無いかと思う。
課題を渡されたときにめっちゃ嫌がって、師匠に暴言吐きまくったけど。。。

繊細すぎるよ、私…。
それは、自信のなさの表れだけどね。

まだ分かんないけど、これがベストかはわからないけど、
自分の声は、認識できたと思う。
多分、ベターくらいになったと思う。

あの頃の自分と、少しは和解できたかな。

徒然なるSATOMI

ボーカリスト、作詞家、そして写真家でもあるSATOMIのTwitterでは書ききれないことを綴るブログ。

0コメント

  • 1000 / 1000